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iOSDC 2024に参加しました #ididblog #iosdc

こんにちは、スマートフォンチームの K です。残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
2024年8月22日(木)~ 8月24日(土)に iOSDC Japan 2024 が開催され、弊社もスポンサーとしてブースとセッションを出させていただきました。
例年のことですが「ブログを書きます」と現地でお約束してますので、当日弊社がやったことを振り返りつつ、企業のスポンサーブース運営に関わる者の視点から感想を書かせていただこうと思います。

弊社ブースの振り返り

今年は弊社が開発したアプリのうちくつかを触れるデモ機と、スマほいほいという簡単なゲームをご用意させていただきました。
スマほいほいの詳しい話は紹介記事を書いていますので、そちらをご覧いただければ幸いです。
スマほいほいはおかげさまでトータル 368 回プレイされ、 179 回ほどプレイ結果の共有をしていただけました。
ゲームだということもあり、非エンジニアの参加者にも楽しんでいただけたと考えております。
一方でここから技術的な話へ広げることは難しく、深い技術的な話を楽しみたい iOS エンジニアの方々に対する案内が困難になってしまったことが反省点だと考えております。

弊社スポンサーブースの様子

弊社スポンサーセッションの振り返り

オンライン参加で楽しんでいる方もいらっしゃるため、弊社はそのような方々とも接点を持つためにスポンサーセッションも出させていただいております。
今年は「クロスプラットフォーム普及増加。SwiftでiOS開発はもうやらないのか....?」という題で発表させていただきました。

発表に関する感想は、発表内容を 1 から考えたのは発表者自身であることも踏まえ、発表者本人にいただいたものを掲載させていただきます。

フィードバックとしてどのような意見が目立ちましたか? ( 筆者からの質問 )

「資料がとてもまとまっていて技術選定するときに資料になりそう」「クロスプラットフォームでもコストに見合わない時があるのが再認識した」みたいなフィードバックがありました。
「資料がとてもまとまっていて技術選定するときに資料になりそう」に関しては、発表資料をたくさんに人に見てもらうという今回自分が色々試作したのが結構良かったかなと思います。
「クロスプラットフォームでもコストに見合わない時があるのが再認識した」というのは、自分の中でも1つ伝えたかったことで、何でもかんでも便利だから使うのではなく、適した技術選定をするのが大切というのが伝わったのが良かったです。

発表者からの感想

今回、初めて登壇をして始まるまでは緊張しましたが、いざ立ってみると緊張せずできました。
私は、このテーマをやろうと思った理由としては、便利なものを使ってものづくりをするのではなくて、何を作りたいかをベースとしてそれを実現するために適した技術選定をするのが大事だと、チームラボで働いている中で感じていたからです。
私たちエンジニアは、技術も好きだしモノづくりも好きです。なので、どちらかを優先するかを個人とチーム開発では分けないといけません。その境目を示すために、今普及しているクロスプラットフォームにフォーカスしたテーマにしました。
今普及しているクロスプラットフォームにフォーカスしたことで、色々な人が注目してくれてとても良かったです!

ブースを回った感想

前述の通り筆者は弊社のブース運営に関わる人間であり、 iOSDC の会期中はブースを見て回る時間が多くなりました。
なので今回はブースに注目して感想を書かせていただこうと思います。

今年からの取り組みであるスタンプラリーは非常によかったと思っています。
ブース側としても参加者側としても最初の一声をかけるハードルが低くなり、特にこのような場に参加して日の浅い人間にはありがたかったのではないでしょうか。
実際この施策はかなり盛況だったようで、景品であるたこ焼きとクレープは大盛況だったようです。
運用・費用面で大変なこともあるでしょうが、ぜひとも続けてもらえると嬉しいです。
個人的な希望もありますが、開催時期やデプロイ速度の観点から考えると、来年はカップのアイスクリームが景品にあると良いのではないかと思っています。

まず注目すべきは去年よりスポンサーブースの数が増えたことでしょう。
2023 では 31 件でしたが、2024 では 40 件となりました。
弊社もそうですがオフラインでの会話を重視する企業が増えたのではないだろうかと考えています。
カンファレンスに限った話ではありませんが、情報をただ受け取るという立場での会話ならたしかにオンラインでも支障はないでしょう。
ですが会話をインタラクションと考えると、やはりオフラインのほうが情報の密度が高さからメリットというのが我々の考えであり、他社の方々もどうようの考えだったのではないでしょうか。
しかし一方で余儀無いライフスタイルの変化というのは誰にでもあり、オンラインで参加せざるを得なくなるときはあるでしょう。
そのような参加者とも接点を持つ機会として弊社はスポンサーセッションにも出させていただいているのですが、他にもなにかないかは継続して考えたいと思っています。

ブースで取り扱っている技術に関して着目すると、 KMP 採用を打ち出して KMP に関する話題を出している企業が少しずつ増えているように見えます。
やはりどのサービスに於いても OS 間で発生する動作の違いは問題であり、 UI 実装まで共通化する Flutter と並び、もうしばらく注目される技術だと考えています。
特に KMP は他クロスプラットフォームと異なり、 iOS アプリ側から見るとただのライブラリに見えるような形で導入できることが利点だと考えています。
他クロスプラットフォームだと困難な OS 独自機能 ( e.g. AppIntents / App Actions ) への適合も考慮し、 UI は共通化せず、 KMP をビジネスロジックだけ取り扱うライブラリとして導入するという整理にしている場合が多いかと思います。
弊社として今後も有効に使っていきたい技術ではあるので、注目する人が増えるのは嬉しい限りです。

(なお、これは筆者個人の意見ではありますが、 OS のライフサイクルが取りうる状態を考慮すると、公式の打ち出す ViewModel まで共通化するアーキテクチャパターンは採用せず、ビジネスロジック上の状態までしか扱わない、つまり MVVM で言う所の Model 部分だけを KMP の責務とすべきである、と考えてます。)

おわりに

来年の開催は現状未定とのことですが、もしあるならばぜひ来年も会社として参加させていただければと考えています。
その時はぜひ来年も現地でお会いさせていただければと考えております。

余談

ところで 2024/09/25(水) 19:00から Mobile勉強会 を開催する予定です、

今回もオンラインとオフラインでハイブリットでの開催となり、会場は弊社オフィスを予定しております。もし iOSDSC で弊社スタッフともっと話したかった人、或いは話そこねてしまった人ががいらっしゃれば、この機会にご参加いただければと思っております。一部では「床のテクスチャがバグっている」と噂があるフロアでのご案内になると思うので、興味があったらぜひお越しください。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。チームラボでは現在、多岐にわたる業界のアプリ開発を担当して頂くエンジニアをiOS/Android/Flutterともに募集しています。モダンな技術を使用した開発や、サービスの企画提案、技術選定など上流工程からプロジェクトに入りたい、というエンジニアの皆様、ご応募お待ちしています!

最後まで読んでいただきありがとうございました! ぜひ一度オンライン説明会にもお気軽にご参加ください🙌