チームラボ新メンバーインタビュー 〜植物チーム発足編〜
こんにちは!チームラボの採用担当です。
チームラボでは、毎月月末に、その月に入ってくれた新メンバーの紹介を、内部向けに配信しています。
本記事は、その配信をまとめたアーカイブ記事になります。
転職を考えている方、チームラボで働くことに興味のある方、この記事を読んでチームラボで働いている人たちのことを知ってさらに興味を持っていただけると嬉しいです!
今回は、この度新たに発足した植物チームの紹介と、そこに所属する2名の新メンバーの方をご紹介いたします。
植物チームとは
植物チームの意義
植物を用いている既存の作品の最適化や、ある条件下で植物を取り扱いたい際に、既存の参考文献や検証結果がないものをチームラボ独自で行う。植物が育つまでの期間があるため、検証のスパンは大変長くなる。手当たり次第に検証をするのではなく、専門知識の豊富なメンバーで実施することに。
植物チームが生まれた背景
これから向こう数年間、国内外である限定的な条件下で植物を取り扱うプロジェクトの構想が複数出現したことがきっかけである。
ある日採用チームは、代表の猪子から「植物に詳しい人を見つけてきて欲しい!」という依頼をうける。渡されたのは、植物学者の塚谷裕一先生による『スキマの植物図鑑』という一冊の書籍であった。
この本に書いてあるような幅広い植物に関する知識を持つ専門家にまずは話を伺いたいということで、採用チームは既知のコネクションを辿りに辿り、専門家の先生にご意見を頂くお時間を頂戴することに成功した。
想定している植物プロジェクトの概要を伝えると、私たちが必要としている人材はどこで見つけられそうか、造園士や樹木医というように、そもそもどういう職種名で存在しているのかなどの知識をご共有していただいた。また、「猪子さんが想定している条件に合いそうな植物として、最初に思い浮かぶのは〇〇で、それなら確実に咲いてくるけど、あくまでもアート作品の一部だということを考えると、視覚的な美しさが物足りないですよね?」と先生からご配慮していただき、その場で様々な種類の植物を教えてくださったのである。専門家の知識に圧倒され、このような知識を持った植物の専門家が、チームラボのメンバーとして居てくれたら、植物関係のプロジェクトはより速いスピードで進めていけると確信した瞬間でした。
ここから植物関連のプロジェクトを共に作っていく「植物担当」を探す旅が始まりました。
植物チーム 新メンバーの紹介
「見分けの付かない"雑草"からはじまり、今ではカメラロールが緑一色に」 岩元 蘭花
ーチームラボ以前はどのようなことをされてましたか?
岩本:最近は、公園の管理は造園会社にお願いされるようになってきており、田澤園という造園会社で指定管理業務をしていました。
管理といっても仕事内容は幅広く、私が勤めていたビジターセンターでは、園内の案内をしたり、植物を紹介する記事の作成もしたりしていました。
そのほかにも、農園付き公園の管理をしていて、農地の保護や、さつまいもやとうもろこしなどの収穫体験の企画運営をしていました。
岩本:職場に入りたての時は、どれも雑草という認識でしかなかったのですが(笑)、これはシロツメクサだとか、これは西洋タンポポだとかというように仕事をしていく内に色々な知識が身につきました。
ー趣味やご興味に関しておしえてください。
岩本:気がついたらカメラロールが緑一色になっており、とにかく自然が大好きです。 実家の宮崎県は、自然豊かで海もあり、休みの日に帰省することが毎回の楽しみです。
岩本:あと、BUMP OF CHICKENを箱推ししています。チームラボとBUMP OF CHICKENはライブ演出の一部をチームラボが担当したり、チームラボの展覧会でMVの撮影をしていたりと、度々コラボしているのを知っており、バンプファンであったことがチームラボを知るきっかけでした。今回、職種に関する連絡が来た時に「あのチームラボから!?」と驚いたのを覚えています。
「前職ではクローンの研究??宇宙人への興味から生物学の世界へ」 井阪 琢真
ーチームラボ以前はどのようなことをされてましたか?
井阪:大学ではゼニゴケの研究で学位を取得しました。卒業後、愛知県の基礎生物学研究所という国の研究機関でその研究を続けていました。
ーゼニゴケの研究とは詳しくどのようなことをされていたのですか?
井阪:ゼニゴケは中学の教科書に載っているので、みなさんは目にしたことがあるはずです。庭とかにべちゃっと生えている汚いやつです(笑)。実はゼニゴケはクローンを作れるのです。上記の右の図のように、緑のつぶつぶが何百個と作られるのだけれども、このクローンがどうやって作られるかを学生の頃に研究していました。そのクローンをつくるのに必要な遺伝子を論文で発表し、学位を取得しました。
そして、卒業後の基礎生物学研究所では、ゼニゴケは虫に食べられないように特殊な物質を作っているのですが、その物質を貯める部位の構造を調べていました。
ーSFチックな話で、クローンをつくる遺伝子の発見は他の生物や動物(行く行くは人間)にも転用できると思いますか?
井阪:クローンが作れる動物はまだわからないですが(笑)、色々な農作物に転用できると農学系の人とは話していました。
ー昔からゼニゴケ、苔類が好きだったのですか?
井阪:実は植物よりも、元々宇宙人に興味がありました。でも大学で宇宙人の研究をしていた先生がいなくて、植物の研究の道に進むことになりました。このようなきっかけではじめたものですが(笑)、博士号まで行き、研究職として勤めていたので、始めてみたらその面白さを段々と知りました。外部では、多くの人に植物に興味をもってもらうために、イベントを主催し、熱帯植物を集めて京セラドームで出展したり、来場者に向けて講演をしたりしていました。
植物チームの取り組み
まだ始まって数ヶ月の植物チームだが、早速数々の国内外のプロジェクトでその成果が取り入れられている。新規プロジェクトだけでなく、既存のプロジェクトへの取り組みも期待がされており、その一つは、チームラボプラネッツの『Garden Area』で使用された蘭を、再利用して咲かせようという活動である。現在、「#蘭を咲かせ隊」というチームラボ内のSlackチャンネルで、各メンバーが自宅に持ち帰っている蘭の状態や、咲いた報告などを共有し合いながら、ラボメンバーは奮闘中。
今回のインタビュー記事は以上になります。
チームラボでは、植物チーム以外にも日々様々な新しいプロジェクトやチームが生まれており、多種多様なメンバーが活動しています。
各チーム一緒に働いてくれる仲間を通年募集しているので、ご自身の経験にマッチするポジションがないか採用ページを御覧くださいませ!
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