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チームラボはWISS2024に参加しました!


WISS2024に参加

チームラボは2017年からWISSに参加させていただき、インタラクティブ分野について勉強させていただいています。
2024年も12月11日から13日までの3日間、今年は例年より早い大雪に見舞われた新潟県南魚沼郡湯沢町で開かれた "WISS2024" にメンバー4人で参加いたしました。

WISSとは
日本ソフトウェア科学会インタラクティブシステムとソフトウェア (ISS) 研究会が開催するワークショップ。
「Workshop on Interactive Systems and Software」 が正式名称。

GUI、アルゴリズムアニメーション、視覚的プログラミング、マルチメディア用言語、人工現実、CSCW、人工知能、ロボティクスなど、人間と計算機との様々なインタラクションの研究者が集い、インタラクティブシステムの構成原理/構成法、ソフトウェア技術について2泊3日間泊まり込みで、日夜を問わず、「アツく」議論することを目的とする研究会。

参加したメンバー

採用担当 山田剛史
空間演出エンジニア 秋山耀(明治大学 宮下研卒)
インタラクティブエンジニア 福岡和也
画像処理エンジニア 北川リサ(お茶の水女子大学 伊藤研卒)

WISSでチームラボとしておこなったこと

スポンサーセッション

スポンサーセッションとは、WISSに協賛している企業が1社3分間で、自社の紹介を目的としたプレゼンを行うセッションです。
チームラボからは福岡が登壇し、チームラボの開発職やそのインターンシップなどについて紹介させて頂きました。

デモプレビュー

デモプレビューとは、この次に控えるWISSの中でもメインプログラムと言っていい"デモセッション"(学生や企業がWISSの会場で発表する制作物や研究などについてブースで展示、実演するセッション)で、どんな内容のデモを行うか、ブース代表者1名が30秒で概要を紹介する時間です。

こちらの登壇は昨年までWISSに学生側で参加していた北川が担当しました。

デモセッション

チームラボがブースで行ったデモの内容は以下の2点です。
1. チームラボの開発体制や技術について、作品をベースに紹介
2. チームラボの「こびとが住まう黒板」という子供が遊べるモニター作品をWISS用に追加開発して展示

合計50名程度の方々とお話しさせて頂いたり、作品で遊んで頂いたりしました。
口頭で話さないとイメージしてもらいづらい、「チームラボの開発職ってなにやってるの?」的な話を直接できたので興味を持っていただけていれば幸いです!

技術・作品の紹介

ナイトセッション

ナイトセッションとは、学生から先生まで様々な人が各々思い思いに勉強になる情報発信/交換を行ったり、ゲリラ的に面白いイベントやコンテンツを開催する、WISSのもう一つの目玉と言っても過言ではない欠かせない時間です。

チームラボも毎年なにか仕込んで持って行こうとしているのですが、今年は『わくわくお絵描き教室!!~超入門編~』を開催しました。

同教室では、主には絵を描くに苦手意識がある人や絵の初心者を対象に、絵が描けない理由を理詰めで解消していき、最終的には綺麗なデッサンが描けるようになることをゴールにした授業を行いました。

開催直前まで「5人くらいでも参加してくれたら大成功だね、、、」なんて話しておりましたが、結果的に20名を超える方々にご参加頂き、大盛況なセッションになりました!

講師 インタラクティブエンジニア 福岡
りんごのデッサンを描く


チームラボ賞の選出

3日間で合計100件を超える研究内容について見聞きさせて頂きました。
毎年チームラボはどの研究にチームラボ賞をお贈りするか、メンバーで集まり白熱した議論の末決定しているのですが、今年も議論の末に、以下の研究(作品とお呼びした方がいいかも)にチームラボ賞をお贈り致しました!

研究タイトル:Deliberate Maladjustment by Microorganisms: A Medium for Images or Luminous Bacteria
作品タイトル:‘イ’(1926) by BioLuminescent Bacteria
概要
集まって一定の密度以上になると光る特徴のある細菌「フォトバクテリウム」を使って映像を作っている作品。

デモセッションでご本人から作品について直接ご説明して頂く機会がありました。その中で「これは研究が主の目的なのか、作品なのか」と質問させて頂いた際に「元々は映像を作っていたが紆余曲折の末、細菌の動き利用した映像作品を作ることに行き着いた」と回答頂き、チームラボも人間や自然がインタラクションのトリガーになる作品を作っており、「同じ作品を展示しても二度と同じ動きをすることがない」新しい映像制作の可能性を模索されているところに、誠に勝手ながらとても強い魅力を感じ、チームラボ賞に選ばせて頂きました。
たびたびお話しさせて頂く時間をくださりありがとうございました!!

佐伯 拓海さん (九州大学)
展示開始直後の状態
展示2日目の状態

WISS30周年企画 特別講演

今年はWISS30周年を記念して、慶応義塾大学 増井先生、東京大学 暦本先生、東京科学大学 小池先生というとても豪華な3名の先生から、WISS黎明期の話や、これまでのご自身の研究などについてのお話が聞ける貴重な特別講演が開催されました。
今世間で使われているこの技術は、こうやって産まれたのか、、!という目から鱗な話が盛り沢山の講演でした。

まとめ

毎年WISSに参加すると、最新の研究や学生の興味がある研究の傾向などを知るだけでなく、学生から大人まで様々な領域で活動されている方々と昼夜問わず密に交流することができます。

特にデモセッションでは、この日の為にそれぞれが準備してきた興味深いデモを毎日40点以上、それを3日間も体験できて、とてもよい刺激をもらえました。

運営の方々やWISSを繋いできてくださった先人たちに感謝でいっぱいです。

宣伝

今回の記事をお読み頂いた方やWISS参加者・関係者の方など、ものづくり界隈の方向けに、『チームラボ - アート制作の裏側トーク』、と題して、作品空間のプランニングや制作ディレクションを担当するアートカタリストと、インタラクティブに反応するアート作品(リアルタイムCG)の設計と開発を担当するインタラクティブエンジニアの2名が、アート制作の実態や、使用技術などについてご紹介するオンラインセッションを開催します!

当日の出欠などはとりませんので、参加できるか不確定でも少しでもご興味お持ち頂けましたらフォームのご入力をよろしくお願いします!

■開催日程
1/16(木)18:00~19:00

■参加方法
こちらのGoogleフォームを入力すると参加用のURLが送信されます。
https://forms.gle/yGLFUX37XVGw2Gaj7

■登壇メンバーの所属チーム求人情報


最後まで読んでいただきありがとうございました! ぜひ一度オンライン説明会にもお気軽にご参加ください🙌